https://3dprintingindustry.com/news/nasa-installs-tether-refabricator-aboard-iss-for-in-space-3d-printing-148728/
昨年11月にISS国際宇宙ステーションに設置されたリサイクル3Dプリンティングシステムが稼働を開始した。
リファブリケーターと名付けられたリサイクル3Dプリンティングシステムは、アメリカの宇宙関連機器メーカーのテサーズ・アンリミテッドが開発したもので、FDM方式の3Dプリンターとプラスチックリサイクラーで構成されている。NASAが提供した中小企業革新研究プログラムの予算で開発された。
テサーズ・アンリミテッドのロブ・ホイトCEOは、「 未来の宇宙飛行士は、モノづくり用のツールや交換部品、様々な用具や医療機器などをオンデマンドで作ることが可能になるでしょう。また、素材をリサイクルすることで地球上から物資を輸送する必要がなくなり、結果的に物流コストを劇的に削減することが可能になります」とコメントしている。
NASAによると、国際宇宙ステーションには現在、合計で17,990キログラム分の物資や部品が搭載されており、その95%がまったく使われないという。しかし、故障や交換などに備えるため、それらを在庫しておく必要があるという。
なお、国際宇宙ステーションでは現在、NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースが開発した3Dプリンターも稼働している。