https://3dprintingindustry.com/news/watch-the-paper-pulp-3d-printer-recycling-waste-into-142755/
オランダのプロダクトデザイナーが紙パルプ3Dプリンターを開発して話題になっている。
開発したのはオランダのビアー・ホルシウス氏。一般的なFDM方式の3Dプリンターはポリマー系の素材を使用するが、ホルシウス氏が開発した紙パルプ3Dプリンターは、文字通り紙パルプを素材として使用する。
紙パルプ3Dプリンターを開発したことについてホルシウス氏は、「今日、3Dプリンティングの市場は拡大し続けています。一方、3Dプリンティングで使われる素材はほとんどプラスチックです。つまり、3Dプリンティングの世界ではサステイナブルな素材が存在していないのです。それゆえ、(サステイナブルとされる)世界初の紙パルプ3Dプリンターを開発しようと思い付いたのです」とコメントしている。
紙パルプ3Dプリンターの製造は、オランダの地元のデザインスタジオ「ベター・フューチャー・ファクトリー」と共同で行った。紙パルプ3Dプリンター本体の部品の一部には、リサイクル可能なヨーグルトの容器なども使われているという。
ホルシウス氏によると、現在世界では一人当たり年間80キロの紙が廃棄されているという。それゆえ、紙パルプ素材をほぼ無限に利用できるとしている。