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ミシガン工科大学のエンジニアが価格1,200ドルのオープンソース・メタル3Dプリンターを開発し、話題になっている。
エンジニアのジョシュア・ピアース氏が開発しているのはレップラップのロストック・デルタ3Dプリンターをベースにしたメタル3Dプリンターで、ガス・メタル・アーク溶接技術(GMAW)ベースのプリントヘッドを搭載している。主要部品などのファイルはオープンソースで、価格1,200ドル(約126,000円程度)で組み立てられるという。
GMAWベースのメタル3Dプリンターは、一般的なSLS方式のメタル3Dプリンターで使われるメタルパウダーではなく、ウェルド・フィラー・ワイヤーと呼ばれる素材を使って造形する。ピアース氏率いる研究チームは開発したGMAWベースのメタル3Dプリンターを使い、五種類の3Dモデルをテストプリントした。SLS方式のメタル3Dプリンター程の造形精度は得られないものの、それなりのクオリティは確保できるとしている。
一般的なSLS方式のメタル3Dプリンターは、多くはハイエンドマシンで、価格も数十万ドル程度と高い。価格千ドル代のメタル3Dプリンターが普及すれば、中小企業や個人のメーカーなどの利用が進む可能性があると業界関係者は期待している。