オーストラリアのロボット建設3Dプリンターが住宅を一日で建設

オーストラリアのロボット建設3Dプリンターが、住宅をわずか一日で建設したとして話題になっている。

オーストラリアのロボットメーカーのクレスト・ロボティクスとアースビルド・テクノロジーが共同で開発したロボット建設3Dプリンター「シャーロット」(Charlotte)は自走式ロボットで、自ら移動しながらロボットアームでコンクリート素材を吐出して住宅やオフィスビルなどを建設する。開発した両社によると、「シャーロット」は2150平方フィート(約199.74平方メートル)の平屋建て住宅を、わずか1日で建設できるという。

現在世界各地で使われている建設3Dプリンターは、建設現場に固定されて使用されるか、工場内に設置されて使われている。そのため、建設3Dプリンターを稼働させるために相応のスペースが必要とされ、場所によっては使用できないケースもあるとされる。

一方、建設3Dプリンターが自走できれば固定式の建設3Dプリンターのようにスペースを必要とせず、ある程度自由に稼働することが可能になる。また、プリントスピードも相応に速くなるため、建設にかかる工期と人件費などのインプットの削減が可能になる。

オーストラリアでは住宅不足を背景に各地で建設3Dプリンターが使われ始めてきており、「シャーロット」が現場でどの程度プレゼンスを拡げることができるか関係者の関心を集めている。