ケンタッキー州初の3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。現地メディアの報道によると、3Dプリント住宅建設プロジェクトを立ち上げたのは、テキサス州のサマーセット・コミュニティカレッジの学生らを中心に組織されたボランティアチーム。建設にはアメリカの建設3DプリンターメーカーのRICロボティクスの建設3Dプリンターが使用された。
プロジェクトの中心メンバーのサマーセット・コミュニティカレッジ・アディティブ・マニュファクチャリングセンターのエリック・ウッドリッジ氏は、「このプロジェクトは、遠い未来の社会のために立ち上がったわけではありません。我々はすでに建設3Dプリンティングというテクノロジーを保有しており、コスト効率に優れた住宅を建設することができるのです。従来型の木造住宅よりも安く、強度も比較にならないくらい強い住宅をです」とコメントしている。
プロジェクトにはRICロボティクスの他に、地元のコンクリート製造業者のIMIコンクリートや、建設機器商社のボイドCATなどの企業も参加している。
アメリカでは、人口が多いカリフォルニア州、テキサス州、ニューヨーク州などで3Dプリント住宅建設プロジェクトが多数立ち上がっている。ケンタッキー州のような、比較的人口が少ない州で3Dプリント住宅建設プロジェクトが立ち上がるのは珍しい。