ドイツの建設機械メーカーのプツマイスターが、3Dプリント建設資材「INSTATIQ」の販売を開始した。「INSTATIQ」はノズル吐出型の建設3Dプリンター用コンクリート資材で、ロボットアーム型建設3Dプリンターでも使用可能。
プツマイスターは自身のLinkedInの投稿で、「我々の新ブランド「INSTATIQ」をリリースできることにエキサイトしています。「INSTATIQ」は3Dコンクリートプリンティングをマスマーケットへ拡げる起爆剤となるでしょう。我々のミッションは不変です。3Dコンクリートプリンティングと建設ロボティクスの力を活用してサステナブルでエコノミカルな建物を建設することです」とコメントしている。
プツマイスターは1958年設立のドイツの建設機械メーカー。コンクリートポンプ車などを含む産業用ポンプ、コンクリート・モルタル作業車などを製造している。1986年に発生したチェルノブイリ原発事故においては、原子炉を封じ込める石棺の製造にプツマイスター製コンクリートポンプ車10台が使われ、40万立方ヤードのコンクリートを圧送して世界中で話題となった。同社のコンクリートポンプ車は、2011年に発生した福島第一原子力発電所事故の際にも使用されている。
2012年1月の時点で17ヶ国に子会社を有し、日本ではプツマイスタージャパンが事業を展開している。