オーストラリアのメディアがアメリカの3Dプリント住宅メーカーのICONの3Dプリント住宅コミュニティを紹介している。
オーストラリアのテレビ局ABCオーストラリアが報道しているのはICONがテキサス州オースティン郊外に建設した100棟の3Dプリント住宅。平屋建て3Dプリント住宅の価格は40万ドル(約5600万円)から60万ドル(約8400万円)で、すでに三分の一が販売されたと報じている。
ABCオーストラリアは、ICONの3Dプリント住宅建設には1台の建設3Dプリンターと1人のオペレーター作業員だけが必要とされ、従来型の木造プレハブ住宅の建設のように5人の作業員を必要としないことを説明している。
ABCオーストラリアはまた、専門家のコメントとしてニューサウスウェールズ大学のハンク・ハウズラー教授のコメントを紹介している。ハウズラー教授は、3Dプリント住宅の建設にはいくつかの考慮すべき問題点はあるものの、従来型の住宅建設よりも低コストで効率的に住宅を建設できる可能性があると主張している。
ハウズラー教授はさらに、「ニューサウスウェールズ州政府当局への私のアドバイスは、3Dプリント住宅は住宅不足という社会的課題を解決する可能性があるということです。3Dプリント住宅はソフトウェアなどで課題を抱えていますが、政府が投資を率先して行うことで問題を解決してゆくべきです」と結んでいる。