ウクライナで戦争遺族のための住宅が3Dプリンターで建設

ウクライナで戦争遺族のための住宅が3Dプリンターで建設され、話題になっている。ウクライナ現地メディアの報道によると、ウクライナの都市イルピンに建設された3Dプリント住宅は平屋建てで、ロシアとの戦争で戦死したヤロスラブ・ベレゾフさんの遺族に供されるもの。ベレゾフさんの自宅はロシア軍による二発のミサイル攻撃を受け、全壊していた。

現地メディアは、今回のプロジェクトにはウクライナ出身の住宅デザイナー、設計士、素材メーカー、内装業者、家具ディーラー、家電販売店などの多くの人がボランティアで参加したと伝えている。

3Dプリント住宅の建設には72トンの特殊即乾コンクリートが使われ、58時間かけて建設されたという。建設3Dプリンターはウクライナの地元建設企業3D UTUが提供した。3D UTUは、ウクライナで初めて3Dプリント住宅を建設した企業として知られている。

2022年2月24日のロシア軍によるウクライナ領土への侵略で始まったロシア・ウクライナ戦争は、2年を越えた現在も終結する兆しを見せていない。イギリスBBCは、ロシア・ウクライナ戦争でこれまでにロシア軍兵士14万人が戦死、ウクライナ軍兵士3万1千人が戦死したと推計している。