ポルトガル初の3Dプリント住宅が完成

ポルトガル初の3Dプリント住宅が完成したとして現地で話題になっている。ポルトガル初の3Dプリント住宅を建設したのは地元の新興系建設会社のハーヴェラー社。延床面積80平方メートルの平屋建て3Dプリント住宅は2ベッドルーム付きで、デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」を使って建設された。建設にかかった時間は、わずか18時間だったという。

住宅のデザインには地元デザイナーのアイレス・マテウス氏、グロリア・キャブラル氏、フランシス・ケレ氏が参加した。

ハーヴェラー社の創業者でCEOのパトリック・アイヒナー氏は、「単なる3D建設企業という以上に、我々はコンストラクション2.0をプロモートしている組織であることをおわかりいただきたいです。建設3Dプリンターを活用することで、平米当たりの建設コストを1500ユーロ(約25万5000円)程度に抑え、建設期間も2カ月未満へ短縮することが可能になります」とコメントしている。

ヨーロッパ各国では建設3Dプリンターを住宅建設に活用する機運が高まっている。これまでに確認されたところでは、オランダ、イタリア、フランス、ドイツ、デンマークなどで3Dプリント住宅が建設されている。