カリフォルニア州ウォルナットに3Dプリント耐火住宅が完成したとして話題になっている。現地メディアの報道によると、アクセサリー・ドェリングユニット(accessory dwelling unit (ADU))と名付けられた2ベッドルームのサイズの3Dプリント耐火住宅は、建設会社のRICテクノロジーが建設したもので、1500℃の火炎にも耐えられるという。
建設には、KUKA社のロボットアーム型建設3Dプリンターが使われた。
RICテクノロジーの創業者でCEOのジヨウ・シユウ氏は、「このプロジェクトは、大きな意味のある活動の開始を告げるものです。山火事などの火災に強い耐火住宅の時代の始まりです。我々のモバイル建設3Dプリンターは機動力に富み、建設現場でオンサイトでの完全運用が可能です。既存住宅のバックヤード程度の広さの場所でも利用可能です」とコメントしている
カリフォルニア州は春から秋にかけて乾燥し、風が強くて気温も暑くなりやすいため火事が発生しやすい地域として知られる。2017年8月には、住宅地を含む281,893エーカー (1,141 km2)を焼く大規模な山火事が発生、多数の人的被害と住宅被害が発生している。2020年8月16日から17日にかけても大規模な山火事が発生。被害は拡大し、10月5日には焼失面積が100万エーカーを超える大規模なギガファイアとなった。