サイアム・セメント・グループの3Dプリント・メディカルセンターが完成

タイのサイアム・セメント・グループがタイのサラブリに建設していた3Dプリント・メディカルセンターが完成し、現地で話題になっている。延床面積345平方メートルの二階建て大型3Dプリントビルディングは、デンマークのCOBODインターナショナルの建設3Dプリンター「BOD23Dプリンター」で建設された。ASEAN圏内で建設された3Dプリント施設としては最大クラスとなる。

サイアム・セメント・グループのテクノロジーディレクターのチャラームウット・スグアンヤット氏は、「3Dプリント・メディカルセンターの建設には、サイアム・セメント・グループが開発した建設3Dプリント用モルタルが使われました。建設3Dプリント用モルタルはC75/80クラスの強度を持ち、ロードベアリングとノンロードベアリングのいずれにも使われています。我々は、今回の3Dプリント・メディカルセンターの建設を皮切りに、建設3Dプリンティングのスタンダードを確立することを目指しています」とコメントしている。

サイアム・セメント・グループは、タイで最大で最古のセメントメーカー。タイ王室が出資している王室系企業で、タイ国内で5万3千人を雇用している。