エマージェント3Dがカリフォルニア州に耐火3Dプリント住宅を建設

3Dプリンティングサービスビューローのエマージェント3Dが、カリフォルニア州レディングに耐火3Dプリント住宅を建設して話題になっている。エマージェント3Dが建設したのは3ベッドルーム、2バスルーム付きの平屋建て住宅で、広さは111平方メートル。デンマークのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」で、COBODインターナショナルと建設資材会社のCEMEXが共同開発したD.FABコンクリートを素材に建設された。

レディングはサンフランシスコの北300キロメートルに位置する、アメリカでも有数の山火事発生エリア。2018年に発生した山火事では、市内の1100棟の住宅が焼失する被害を受けた。

エマージェント3Dの創業者マシュー・ジル氏は、「この耐火住宅は、単に耐火性能に優れているだけでなく、(山火事が多い)北カリフォルニアに手頃な価格の住宅を提供する新たな機会を与えてくれます。木造住宅よりも耐久性に優れており、より優れたデザイン性とより効率的なエネルギー消費と素材効率をもたらしてくれます」とコメントしている。

エマージェント3Dは、今年2022年2月にカリフォルニア州レイクにアメリカ史上初の3Dプリント教会を誕生させ、話題を集めた。