ウクライナの非営利団体が建設3Dプリンターで学校を建設するとして話題になっている。ウクライナの非営利団体チーム・フォー・ヒュマニティによると、ウクライナ西部の都市リヴィヴにあるロシア軍の攻撃で破壊された学校を大型建設3Dプリンターで再建するとしている。
チーム・フォー・ヒュマニティのチャールズ・ティン氏は、「(建設3Dプリンターを活用することで)建設にかかる時間とコストを削減できます。建設の準備はすでに完了しています。2週間もあれば建設できます。ここでの作業が完了したら、建設3Dプリンターをトラックに載せて別の場所へ移動します」とコメントしている。
今年2022年2月に始まったロシア軍によるウクライナ侵略により、これまでにウクライナ全土にある2000以上の学校が破壊された。戦争収束の兆しが見えない中、学校や病院などの生活インフラの再建と再会が喫緊の課題となっている。
チーム・フォー・ヒュマニティは、1965年から活動しているウクライナの非政府系・非宗教系の非営利団体。戦争避難民や難民を対象に食料支援や医療支援などのボランティア活動を行っている。ロシア軍によるウクライナ侵攻後は、破壊された社会インフラの再建事業なども行っている。