イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、フランスのファッションブランドのディオールのポップアップストアを建設3Dプリンターで建設して話題になっている。
ドバイのジュメリアビーチに建設されたポップアップストアは、広さ80平方メートルの平屋建て2棟で、55トンの粘土系素材を使って建設された。建設にかかった時間は120時間だという。WASPによると、素材は100%ナチュラルな素材で、サステナブルで環境にやさしいとしている。また、ストアのサーキュラーデザインはディオールの人気シリーズ「レディ・ディオール」をいモチーフに設計されたという。
WASPは、2019年にTECLAエコハウスプロジェクトを立ち上げ、サステナブルでエコフレンドリーな建設3Dプリンティング技術の開発を進めてきた。現在、世界中で使われている建設3Dプリンターの多くはコンクリートを素材にしており、コンクリート生産時のCO2などの排出が問題視されている。WASPの建設3Dプリンターは、自然石や粘土を素材にするため、ほぼカーボンエミッションゼロで建設することが出来るとしている。
今回建設されたディオールのポップアップストアは、年明け2022年から一般に公開される。