オランダのアイントホーフェンで3Dプリント住宅への入居が始まった。オランダ初の建築承認を受けた3Dプ リント住宅は平屋建ての94平方メートルの大きさの住宅で、2ベッドルームとリビングルーム、バスルームが付いているという。また、住宅はインターネットに接続された「コネックテッド住宅」で、スマートフォンのアプリを使って施解錠が出来るという。なお、建設された3Dプリント住宅には、シニア世代のカップルが入居する予定。
3Dプリント住宅は、アイントホーフェン技術大学が率いるプロジェクトとして建設された。プロジェクト・マイルストーンと名付けられたプロジェクトには、アイントホーフェン市役所や、地元の建設会社のウィッテヴィーン+BOSなどが参加した。
プロジェクトの担当者によると、3Dプリント住宅は従来型の住宅よりもデザイン性に優れ、高いエネルギー効率と保温性があるのが特徴だとしている。また、一般的な建設時間も、従来型の住宅よりも大きく短縮できるとしている。
オランダは建設3Dプリンターの利用が盛んな国であることで知られている。2019年には、オランダ・ナイメーヘン市に延長29メートルの歩行者用橋が建設され、話題を集めた。
特に都市部において住宅不足が深刻化しているアメリカと同様、オランダでも住宅不足が社会問題化している。オランダでも、住宅不足の解消にむけて3Dプリンターに注目が集まっている。