カリフォルニアのスタートアップ企業が小型3Dプリント住宅の販売を開始

カリフォルニアのスタートアップ企業が小型3Dプリント住宅の販売を開始した。カリフォルニア州オークランドに拠点を置くマイティ・ビルディングズは、自主開発した建設3Dプリンターを使い、自社工場でプレハブ3Dプリント住宅を製造している。マイティ・ビルディングズによると、広さ350平方フィート(約32.51平方メートル)の大きさの3Dプリント住宅をわずか24時間で製造できるという。

マイティ・ビルディングズの3Dプリント住宅の特徴は、他の多くの3Dプリント住宅のように素材にコンクリートを使わず、ライトストーンという紫外線硬化性人工石を素材にしている点。また、多くの他社のようにオンサイトで建設せず工場内で製造するため、建設コストを大きく削減できるとしている。マイティ・ビルディングズによると、同社の3Dプリント住宅の建設プロセスの80%はロボットなどが行っている。

広さ350平方フィートの大きさの3Dプリント住宅の価格は115,000ドル(約1219万円)。広さ700平方フィート(約65平方メートル)の大きさの2ベッドルーム住宅の価格は169,000ドル(約1791万円)となっている。

マイティ・ビルディングズは、2017年に起業家アレキシー・デュボブ、ドミトリー・スタロデゥブテフ、サム・ルーベンらが設立したスタートアップ企業。同社には著名アクセラレーターのYコンビネーターも出資している。同社は、これまでにシリーズA投資で3000万ドル(約31億8千万円)の資金を調達している。