カリフォルニア州オークランドに拠点を置く建設系スタートアップ企業のマイティ・ビルディングスが、3000万ドル(約31億8000万円)の資金調達に成功した。出資したのはコースラ・ベンチャーズ、SVエンジェル、コア・ベンチャーキャピタルなどを含む投資シンジケート。著名なアクセラレーターのYコンビネーターも参加している。なお、バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。
マイティ・ビルディングズは、調達した資金をオークランドの自社工場の製造設備の拡充などに投じるとしている。
マイティ・ビルディングズの共同創業者サム・ルーベン氏は、「我々のゴールは、デザイン志向の強いプロダクション・アズ・ア・サービス(PaaS)を建設業界に提供することです。建設者と設計士に効率的でコスト効率が良い、サステナブルなデザインの実現をサポートします。決められたプロダクトラインの住宅を作るのではなく、彼らの頭の中にあるビジョンを実現させることが我々の仕事です」とコメントしている。
マイティ・ビルディングズは2017年設立。多くの建設企業が工事現場で建設3Dプリンターを使って住宅などを建設する一方、同社は自社工場に設置した建設3Dプリンターで住宅を建設し、現場に設置する「オフプレミス・コンストラクション」を特徴としている。
マイティ・ビルディングズによると、同社の建設3Dプリンターは350平方フィート(約32.51平方メートル)の大きさの簡易住宅を、わずか24時間で建設できるという。同社の3Dプリント住宅は、これまでにカリフォルニア州サン・ラモンとサン・ディエゴに、それぞれ設置されている。