コンツアー・クラフティングが米国防省から簡易住宅建設用3Dプリンター開発契約を受注 https://3dprint.com/222125/contour-crafting-dod-contract/

ロサンゼルスに拠点を置く建設3Dプリンター開発のコンツアー・クラフティングが、米国防省から簡易住宅建設用3Dプリンター開発契約を受注した。契約は7月25日から有効で、契約金額は300万ドル(約3億3千万円)となっている。

コンツアー・クラフティングが開発するのは災害時などに使われる簡易住宅を建設するためのロボット型建設3Dプリンター。コンクリートを素材に、積層方式で住宅を建設する。

契約締結についてコンツアー・クラフティングのウェブサイトは、「本契約による建設3Dプリンターの開発プログラムの結果は、災害復旧などの現場に極めて大きな影響を与えることになるでしょう。効率的で、安全で、持続可能な住宅を短期間で建設できるようになるのです」とコメントしている。

コンツアー・クラフティングは2015年設立。南カリフォルニア大学で長年建設3Dプリンターの研究を行っているベローク・コシュネヴィス教授が設立した。コシュネヴィス教授は、コンツアー・クラフティングのCEOも兼務している。

最近台頭著しい建設3Dプリンターについてコシュネヴィス教授は、「建設3Dプリンターは静かに人気を増しているが、現時点において建設の世界での主流とはなっていない。建設にはコンクリート以外に木材、鉄などの素材や部品も使われる。建設3Dプリンターがそれらを完全にリプレースする状況にはまだ至っていない」と説明している。