パリのステーキハウスで「ステーキ肉」を謳った代替肉メニューが登場

フランスの首都パリのステーキハウスで、「ステーキ肉」を謳った代替肉メニューが登場し、物議をかもしている。ステーキハウスに登場した代替肉メニューは、イスラエルの代替肉メーカーのリデファインミートが製造した代替肉を使った「ステーキ」で、「3Dプリンターで製造されたニューミート・ステーキカット」と謳されている。

フランスでは、3Dプリント肉や培養肉などの「代替肉」に「肉」を想起させる商品名やメニュー名を付けることを禁じる法律が施行されている。同法は、代替肉に「ステーキ」「スペアリブ」「ソーセージ」「ハム」「ナゲット」といった本物の肉や肉料理を想起させる名前を付けることを全面的に禁じている。

なお、同法が「輸入された代替肉」に対しても「肉」を想起させる商品名やメニュー名を付けることを禁じているかについては未だ議論が続いている。リデファインミートに近いある関係者は、同法はあくまでもフランス国内で製造された代替肉を対象にしており、輸入された代替肉に対しては適用されないとコメントしている。

リデファインミートは、これまでにイギリス、オランダ、ドイツといったヨーロッパ主要国の1000店超の飲食店に自社の代替肉を販売している。リデファインミートは、販売先店舗数を今年末までに3000店に増やしたいとしている。