ケンタッキー州のコミュニティカレッジの教授が防水害3Dプリント住宅を建設

ケンタッキー州のコミュニティカレッジの教授が防水害3Dプリント住宅を建設したとして話題になっている。

ケンタッキー州のサマーセットコミュニティカレッジの建設エンジニアリング学部教授のエリック・ウッドリッジ教授が建設したのは平屋建ての混合コンクリート製3Dプリント住宅。建設3DプリンターメーカーのRICテクノロジーなどと共同で開発した3Dプリント住宅は、洪水などの水害にも耐えられる構造になっているとしている。

ウッドリッジ教授は、「コンクリート3Dプリンティングは、洪水などの水害に対応するための新たなエンジニアリングのコンセプトを実現してくれます。洪水に耐えられるデザインは、3Dプリンティングテクノロジーの存在なくしては現実のものとならなかったでしょう。従来の木造住宅やコンクリートブロック製の住宅では不可能であったことを成し遂げてくれています」とコメントしている。

ケンタッキー州では、2022年7月から8月にかけて発生した大雨により、大規模な水害の被害を受けている。一週間に渡って降り続いた雨は各地で洪水などを引き起こし、多くの住宅が流され、45名の人が亡くなっている。ケンタッキー州全体での被害額は最大で9億5000万ドル(約1377億円)と推定されている。