モンタナ州がアメリカ初の3Dプリント住宅の建設許可を発行したとして話題になっている。建設許可を受けたのはモンタナ州ビリングス在住のティム・スターク氏。以前から建設3Dプリンターに興味を持ち、フロリダ州に拠点を置くエイピス・コアが開発した建設3Dプリンターで住宅を建設することを思い付いたという。スターク氏によると、従来型のコンクリートブロックを積み上げる工法に比べて、最大で30%程度建設コストを削減できるとしている。
スターク氏は、「多くの州においては、住宅を建設するための多くの許可を得る必要があります。私の出身地であるモンタナ州が、次世代の建設工法として建設3Dプリンターの使用を認めてくれたことをうれしく思います。モンタナ州は、建設3Dプリンターという新しい工法に対してドアを閉じるのではなく、ドアを開けてくれたのです」とコメントしている。
アメリカでは現在、各地の主要都市部を中心に住宅不足が深刻化している。モンタナ州も例外ではなく、モンタナ州自らが住宅危機を宣言するほど住宅が不足している。モンタナ州が3Dプリント住宅の建設を許可した背景には、住宅不足問題を解決したいというモンタナ州の思惑があるものと見られる。