オマーンに世界最大の純コンクリート3Dプリント住宅が建設されたとして話題になっている。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルとメキシコの建設資材メーカーのCEMEXが共同で建設した3Dプリント住宅は、他の建設3Dプリンターのように「レディミックス・コンクリート」を使用せず、純粋にコンクリートだけを素材に建設されたという。
一般的な建設3Dプリンターは、積層造形を行うためにドライモルタルなどを配合したレディミックス・コンクリートを素材にしている。COBODインターナショナルとCEMEXが建設した3Dプリント住宅は、コンクリートだけを素材にすることで、資材コストをレディミックス・コンクリートの五分の一から十分の一に削減出来たという。
CEMEXのグローバル蹴級開発担当部長のダヴィデ・ザンピニ氏は、「我々は建設3Dプリンターの台頭を注意深く見守ってきましたが、そのイノベーションに積極的に関与し、さらなる進歩を目指すことが必要だと考えました。レディミックス・コンクリートを活用する方が手っ取り早いのですが、純コンクリートを使う方が建設した3Dプリンティングへのアクセスを短縮できると判断しました」と説明している。