シンガポール国立大学が二つの建設3Dプリントプロジェクトの立ち上げを発表 https://www.bbc.com/news/world-asia-india-17377895

シンガポール国立大学が、二つの建設3Dプリントプロジェクトの立ち上げを発表した。同大学のアディティブ・マニュファクチャリング・センターが発表したところによると、プロジェクトの目的は建設3Dプリンティング技術を普及させ、エコシステムを構築することだという。

プロジェクトは、いずれもアジア地区で展開される予定という。

一つ目のプロジェクトは、建設3Dプリンターでトイレを製造するもの。インドなどでは公衆トイレの不足が問題になっているが、発展途上国におけるトイレ不足の解消を目指すとしている。センターによると、汎用的なトイレであれば、建設3Dプリンターでわずか5時間で製造できるという。また、従来の工法よりも、製造コストを25%削減できるという。

二つ目のプロジェクトは、建設3Dプリンターでバスルームユニットを製造するもの。一般的なバスルームユニットは鉄か木材で作られるが、プロジェクトではポリマーを使ってバスルームユニットを製造する。建設3Dプリンターを使う事で最大で1日に24台のバスルームユニットを製造できるという。

建設3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まってきているが、住宅そのものではなく、住宅用ユニットを建設3Dプリンターで製造するケースは珍しい。二つのプロジェクトが今後どのように展開するか、業界関係者の多くが注目している。