兵庫県西宮市に本社を置く3Dプリント住宅メーカーのセレンディクスが、3Dプリント住宅のキット販売を開始する。セレンディクスのプレスリリースによると、同社が販売を開始するのは3Dプリント住宅「serendix5」(セレンディクス・ファイブ)の組み立てキット。大阪・関西万博で使用されたものと同モデルで、10パーツで構成される。
価格は50平方メートルモデルのサイズで330万円からとなっている。販売地域は北海道を除く日本全国で、建設業者への販売も可能としている。
セレンディクスは2022年3月に第一号の3Dプリント住宅「serendix10」(セレンディクス・テン)を建設、以来日本各地で3Dプリント住宅を建設して3Dプリント住宅の世界でのプレゼンスを拡げてきている。
今回3Dプリント住宅のキット販売開始に至ったのは、能登半島地震の被災者から「親戚や知人業者などへ自ら手配するので部材だけ提供してもらって建てられないか」という要望を多数受けたためとしている。被災地では建設作業員の不足などから建設費用が高騰し、住宅再建が困難な状況が続いている。施主が施行手配を行うことで、建設費用を削減できると判断したとしている。

