ルクセンブルク初の3Dプリント住宅が完成

ルクセンブルク初の3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。ルクセンブルク現地メディアの報道によると、ルクセンブルク・ニーダランヴェン地区に建設された3Dプリント住宅は平屋建てで、チェコの建設企業ICEインダストリアル・サービシズが建設した。広さ56平方メートルの住宅の建設にかかった時間は、わずか27時間だったとしている。

パイロットプログラムで建設された3Dプリント住宅は、関係者によるレビューや評価などを受けた後、最終的に販売価格38万5000ドル(約5659万円)程度で販売される予定。ICEインダストリアル・サービシズは、まずは同様の3Dプリント住宅を20棟程度を建設し、一般ユーザーへ販売したいとしている。

ルクセンブルクでは都市部を中心に住宅不足が深刻化している。関係者によると、ルクセンブルクでは年間7000棟程度の新築住宅が必要とされる中で、実際には4000棟程度しか供給されていないとしている。他のヨーロッパの都市と同様に建設資材の高騰と住宅建設に必要な労働力の不足により、慢性的な住宅不足に陥っている。

ルクセンブルクは、西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家。南はフランス、西と北はベルギー、東はドイツに隣接している。