オハイオ州コロンバスにオハイオ州初の3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。現地メディアの報道によると、オハイオ州コロンバス・リンデンに建設されたのは850平方フィート(約78.96平方メートル)の大きさの平屋建て3Dプリント住宅。地元の建設企業マキンデ・エンタープライズが大型建設3Dプリンターを使って建設した。
マキンデ・エンタープライズのオーナーで施工責任者のメイヨー・マキンデ氏は、「これまでの住宅建設の常識をラディカルに変革する画期的な建設方法です。コロンバスでの住宅建設の常識を変えるのみならず、アメリカ全土の住宅建設の常識を変える可能性を秘めています。住宅建設コストは大幅に削減されるでしょう」とコメントしている。
マキンデ氏は、建設3Dプリンターによる住宅づくりは、水道管などの水回り、屋根及び窓と玄関の取り付けなどの付帯工事を含めて七日程度で完了するとしている。
マキンデ氏によると、コロンバス市の建設許可は今年2024年1月に既に取得できていたものの、3Dプリント住宅のデザインに問題などが見つかり、今日まで建設が開始できなかったという。
都市部を中心に住宅不足が深刻化しているアメリカでは、建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでにニューヨーク州、ニュージャージー州、カリフォルニア州、テキサス州などの比較的人口の多いエリアで建設3Dプリンターの導入が先行しているが、今後はオハイオ州などの中規模サイズの州でも導入が進むものと見られる。