オーストラリア初の3Dプリント住宅が完成し、現地で話題になっている。オーストラリア・南半球初の3Dプリント住宅を建設したのはメルボルンに拠点を置く建設会社のルイテン3D社。独自開発した建設3Dプリンターを使い、1ベッドルームの平屋建て住宅を建設した。ルイテン3D社によると、従来の建設方法よりも建設コストを70%程度削減出来たという。
ルイテン3Dの共同創業者でCEOのアーメッド・マヒル氏は、「オーストラリア初の3Dプリント住宅を建設できたことに興奮しています。3Dプリント住宅の購入を検討している方には、実際の3Dプリント住宅を見ていただき、この素晴らしい革新的技術を実感していただきたいです」とコメントしている。
オーストラリアの各都市では住宅不足が慢性化し、住宅価格が上昇している。オーストラリアの不動産調査会社コアロジックによると、オーストラリアでは昨年住宅価格が22.1%上昇し、1980年来で最大となった。市場関係者は、建設3Dプリンターを活用することで、低価格住宅の建設が可能になる可能性があるとしている。
建設コストの上昇に伴い、世界各地で建設3Dプリンターの導入が進んでいる。これまでにアメリカ、ロシア、イタリア、ドイツ、フランス、オランダ、デンマーク、UAE、中国などで3Dプリント住宅が建設されている。