https://www.bbc.com/news/technology-44709534
世界で初めて3Dプリント住宅へ人が入居し、話題になっている。フランス人家族が入居したのは床面積95平方メートル、4ベッドルームのコンクリート製住宅。フランスのナント市とナント大学の共同プロジェクトとして建設された。
入居したのは地元の住民ラムダニ夫妻と三人の子供。抽選で入居者に選ばれた。夫妻は1960年代からナント氏に住んでいるという。
3Dプリント住宅は大型コンクリート3Dプリンターを使って建設され、建設にかかった時間は54時間。屋根、窓、ドアなどはそれぞれ既製品が使用された。建設コストは176,000ユーロ(約2,376万円)で、既存の建設工法のコストより25%安くなっているとしている。仮に建設件数が増加した場合、建設コストは最大で40%安くなる可能性があるとしている。
プロジェクトを担当したフランキー・トリチェット氏によると、プロジェクトの目的は3Dプリント住宅の基本的な情報を取得することと、住宅以外の建築物への応用可能性などを探ることだとしている。トリチェット氏は、建設3Dプリンターは建設業界全体を一変させる可能性があるとしている。
人が実際に入居する3Dプリント住宅は、フランスの他にオランダでも建設が進められている。