ボッシュがニュルンベルク工場にメタル・アディティブ・マニュファクチャリング施設を増設

ドイツの大手自動車部品メーカーのボッシュ(Robert Bosch)が、ドイツ・ニュルンベルク工場にメタル・アディティブ・マニュファクチャリング施設を増設する。600万ユーロ(約9億9000万円)を投じて増設される施設にはニコンSLMソルーションズのNXG XII600メタル3Dプリンターが設置され、自動車用エンドパーツの製造が行われる。ボッシュによると、新施設では最大で年間1万キログラム相当のエンドパーツの製造が可能であるとしている。

ボッシュのテクニカル・プラントマネージャーのヨルグ・ランツ氏は、「ボッシュのようにアディティブ・マニュファクチャリング技術に大胆に投資できる会社は多くありません。(メタル・アディティブ・マニュファクチャリング施設の増設によって)他社より数歩先に進み、自動車業界の標準となるようなメタル3Dプリンティングを実現してゆきます」とコメントしている。

新施設では、主に自動車メーカー向けエンドパーツの製造が行われるが、自動車以外にもエネルギーや航空宇宙関連のユーザー向けの仕事も予定しているという。

ボッシュはドイツのゲルリンゲンに拠点を置く自動車部品メーカー。1886年にロバート・ボッシュが設立し、自動車部品を中心に各種のモビリティデバイス、家電、電動工具、建設用機材などを幅広く製造している。