アメリカの新興系航空機メーカーのブーム・スーパーソニックが開発中のXB-1実験機が、音速(マッハ1)を突破した。アメリカ現地メディアの報道によると、飛行実験は米カリフォルニア州モハベ砂漠上空で行われ、音速の壁を三度に渡って突破したという。音速突破による衝撃波は、30マイル(約48キロメートル)離れた観測地点でも補足されたという。
ブーム・スーパーソニックは、実験の模様をインターネットでライブストリーミング配信し、世界に公開した。ライブストリーミングのホストは超音速旅客機コンコルドの元機長を務めたマイク・バニスター氏や、ブーム・スーパーソニックのチーフテストエンジニアのニック・シェリカ氏などが務めた。ライブストリーミング配信は、スペースX社製のスターリンクプラットフォームを使って行われた。
ブーム・スーパーソニックは現在、乗客65名から80名を載せてマッハ1.7以上のスピードで飛行する超音速旅客機オーバーチュアを開発している。オーバーチュアの航続距離は4250海洋マイル(約7871キロメートル)で、現行で5時間半かかっているロサンゼルス・ホノルル間のフライトを3時間で飛行することができる。
ブーム・スーパーソニックは、オーバーチュアおよびXB-1実験機の主要部品を3Dプリンターで製造している。