韓国が旧式兵器用パーツを3Dプリンターで製造すると発表して話題になっている。韓国国防省と韓国産業通称資源部が共同で発表したジョイントプレスリリースによると、両者は2017年から施行してきた旧式兵器の消耗部品の3Dプリンターによる製造を強化拡大し、特に調達困難な戦闘車両用部品の即時供給能力を確保するとしている。
ジョイントプレスリリースは、「本プロジェクトは、戦闘車両用部品の供給能力を確保することで韓国の防衛能力を強化し、合わせて韓国の3Dプリンティングセクターにおける製造能力を向上させることを目的とするもの」であると説明している。
ジョイントプレスリリースはさらに、3Dプリンティングテクノロジーに関する最新鋭のアプリケーションを確保し、韓国工業のサプライチェーンをさらに堅牢にすることを目指すオピニオンも表明している。
韓国産業通称資源部は韓国の国家行政機関で、日本の経済産業省に相当する。1948年に設置され、商業・貿易・工業、外国人投資、産業技術研究開発政策、エネルギー・地下資源に関する事務を管掌している。近年は特に3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリングテクノロジーへの国全体での投資を提言するなど、韓国工業の次世代テクノロジーへのパラダイムシフトを牽引している。