ブーム・スーパーソニックが「オーバーチュア」用エンジンをGEアディティブと共同開発へ

アメリカのスタートアップ航空機メーカーのブーム・スーパーソニックが、現在開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」用エンジンをGEアディティブと共同開発することがわかった。

ブーム・スーパーソニックは、超音速旅客機の主要部品を3Dプリンターで製造している。同社が開発中の実証機XB-1では、21点の大型部品が3Dプリンターで製造されている。GEアディティブは、既に航空機用エンジンの製造を3Dプリンターで行っており、オーバーチュア用エンジン「シンフォニー」製造につき、ノウハウを供与するものと見られる。

GEアディティブのエンジニアリング・テクノロジー担当マネージャーのクリス・シュッペ氏は、「オーバーチュアとシンフォニーの開発をサポートできることにエキサイトしています。GEアディティブは業界をリードする開発能力をシンフォニーに供与し、アディティブ・マニュファクチャリングのデザインコンサルティングを行います。このコラボレーションを非常に楽しみにしています」とコメントしている。

オーバーチュアは、乗客65名から80名を載せてマッハ1.7以上のスピードで飛行する超音速旅客機。航続距離は4250海洋マイル(約7871キロメートル)。現行で5時間半かかっているロサンゼルス・ホノルル間のフライトを3時間で飛行することができる。