欧州特許庁への3Dプリンティング関連特許申請件数が8年で4.9倍増加していたことがわかった。欧州特許庁が発表した資料で明らかになった。発表によると、2010年の3Dプリンティング関連特許申請件数は828件で、2018年は4072件だった。2015年は1808件で、2018年までに年率36%で増加した。
申請者の国別では、アメリカが全体の37.8%を占めて一位だった。次いでドイツ(19.1%)、日本(9.2%)、イギリス(5.0%)、フランス(4.8%)、オランダ(4.0%)、スイス(3.6%)とそれぞれ続いた。
特許申請した企業には、GE、ユナイテッドテクノロジーズ、レイセオン・テクノロジーズ、シーメンス、ストラタシス、スリーディーシステムズ、EOS、HP、ロールスロイス、富士フィルム、リコー、DSM、ボーイング、キヤノン、ジョンソンエンドジョンソン、ナイキなどが含まれた。
欧州特許庁のアントニオ・カムピノス長官は、「3Dプリンティング関連特許の申請件数の増加は、デジタル技術全体の増加を反映したものであり、経済全体のデジタルトランスフォーメーションの現実を示したものです。欧州特許庁への特許申請においても、際立って増加しているセクターになっています」とコメントしている。
欧州特許庁は、欧州特許条約に基づいて設置された地域特許庁。ドイツのミュンヘンに拠点を置き、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、スイスなどを含む欧州主要国38か国が加盟している。