アラブ首長国連邦のドバイ市が、3Dプリンティング戦略アライアンスを発足させた。政府機関、教育研究機関、民間3Dプリンティング関連企業などが参加する、この種としては世界初のアライアンスとなる。3Dプリンティング戦略アライアンスは、3Dプリンティング関連のサプライヤーや製品・サービスのネットワークを構築し、ドバイ市を世界最高峰の3Dプリンティングハブにすることを目指すとしている。
アライアンスを率いるハムダン・ビン・モハメッド王子は、「3Dプリンティングという重要な産業セクターで働くすべての関係者を結ぶプラットフォームを構築するため、今日我々は3Dプリンティング戦略アライアンスを発足させました。我々のゴールは進化を続ける3Dプリンティング技術の活用をさらに進め、ドバイと世界の行政、経済、医療、科学のセクターでの普及を促すことです。3Dプリンティング企業のアライアンスを通じ、我々の工業生産力を高め、新製品の開発を進め、雇用を生み出します。民間セクターとのバーチャルネットワークも構築し、(新型コロナウィルスのパンデミックの)脅威に対応し、生産効率をさらに高めてゆきます」と自身のツイッターに投稿している。
アライアンスの最初のプロジェクトとして、ドバイ市内に特別区を設置し、3Dプリンティング技術の研究開発を促すとしている。特別区では研究センターが置かれ、国内外の3Dプリンティング関連企業やスタートアップ企業などを誘致するとしている。