BMWがアディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスを開設した。1500万ユーロ(約18億円)を投じて作られた施設には、EOS、SLMソルーションズ、カーボン、HP、デスクトップメタルなどの3Dプリンターが設置され、プロトタイプや完成品パーツの製造などが行われる。
施設の開設記念式典で、BMWの製造担当取締役のミラン・ネデジコヴィッチ氏は、「アディティブ・マニュファクチャリングは今日のワールドワイド・プロダクションにおける統合的技術です。そして、我々のデジタル化戦略を構築する基礎です。将来的には、アディティブ・マニュファクチャリングの新技術が自動車の製造時間を短縮し、ツールレス・マニュファクチャリングを実現することになるでしょう」とコメントしている。
アディティブ・マニュファクチャリング・キャンパスでは約80名の従業員が勤務し、大学と共同で各種の研究プロジェクトなども行われるとしている。
BMWは1991年から3Dプリンターを活用し、プロトタイプ製造などを行ってきている。同社はこれまでにアメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンやデスクトップメタルに投資し、アディティブ・マニュファクチャリング技術の普及と発展に寄与している。