アメリカの大手製造サービスビューローのジャビルが、同業者のエッセンシアムをデザイン盗用で提訴していたことがわかった。現地時間の6月28日にジャビルがフロリダ州タンパの連邦裁判所に提訴したもので、エッセンシアムがジャビルのTenX3Dプリンターの機構デザインを盗用し、HSEシステムを勝手に開発したという。
訴えによると、エッセンシアムはジャビルと締結した守秘義務契約に違反し、ジャビルが開発した高速エクストルージョンシステム盗用したとしている。ジャビルはエッセンシアムに対する訴訟とともに、三人のジャビルの元従業員と提携業者も同時に提訴している。
訴えられたのはエリック・グジョヴィック、グレッグ・オジェダ、ウィリアム・マクネイシュの三人の元従業員と、提携業者のラース・ウフハウセン。四人はジャビルのTenX3Dプリンター開発プロジェクトの中心メンバーで、2017年にマクネイシュがジャビルからエッセンシアムに転職したのを皮切りに、三人も続けてジャビルへ転職、エッセンシアムでHSEシステムの開発プロジェクトに関与したとしている。
ジャビルは1966年設立、フロリダ州セントピーターズバーグに拠点を置く製造サービスビューロー。フロリダ州タンパベイ地区では最大規模の企業で、全世界28国に100か所の工場を所有し、従業員17万人を雇用している。