1.FDM方式の3Dプリンターは大型化・高速化へ
いわゆる一般的なFDM方式(ME方式)の3Dプリンターは今年、大型化・高速化がさらに進むだろう。ドイツのビッグレップが既に1m X 1m X 1m の造形サイズの大型FDM3Dプリンターをリリースしているが、他のメーカーも同程度か、さらに大型のFDM3Dプリンターをリリースしている。大型のモックアップ製造、プロトタイプ製造、広告クリエイティブ制作などで大型3Dプリンターの導入が世界的に進んでおり、そのトレンドがさらに加速する可能性が高い。また、造形技術も革新が進んでおり、造形スピードがさらに高速になるだろう。
国内のメーカーでもFDM方式の3Dプリンターの大型化を目指す機運が高まってきており、欧米メーカーに追随する会社が出てくる可能性が高い。早ければ年内にも国産大型FDM3Dプリンターがリリースされるだろう。
2.SLS、インクジェット方式の3Dプリンターはさらに高速化へ
また、SLS方式の3Dプリンターとインクジェット方式の3Dプリンターは、今年さらに高速化が進むだろう。いずれも造形光源のマルチ化やヘッドの複数化などが進んでおり、造形スピードは新たな次元に突入しつつある。今年は各メーカーがこぞって激しいスピード競争を繰り広げるだろう。
また、一般的にメタル系の3Dプリンターも大型化が進んでおり、今年もそのトレンドが持続するだろう。特に複数軸のロボットアーム型のメタル3Dプリンターの大型化が顕著で、そのトレンドが持続するだろう。