NASAがベンチャー企業と共同で宇宙空間での素材リサイクル実験プロジェクトを開始する。
実験に使われるのはワシントンに拠点を置くベンチャー企業Tethered Unlimitedが開発中のポジトルージョン・リサイクラー。国際宇宙ステーションISSで発生するパッケージ容器、食品コンテナー、3Dプリンターでプリントされたパーツなどを原料に3Dプリンター用フィラメントにリサイクルする。
国際宇宙ステーションに物資を輸送するにはロケットを打ち上げる必要があるが、重量物1ポンド(約453グラム)あたり1万ドル(約103万円)の打ち上げコストがかかるとされる。日常生活で発生するプラスチックごみをリサイクルし、各種のパーツの製造が行えるようになることで膨大なコスト削減が可能になる。
現在のところ、ポジトルージョン・リサイクラーは来年初めを目途にISSへ搬送される予定。