ドイツの大手鉄鋼・工業製品メーカーのティッセンクルップが、ASEANのアディティブ・マニュファクチャリング市場が2025年に1000億ドル(約11兆円)に成長すると予想した白書を公開した。
「アディティブ・マニュファクチャリング・ASEANにおける成長機会」と題された白書は、ドイツ国立アディティブ・マニュファクチャリング・イノベーションセンターなどと共同で執筆されたもので、シンガポールなどを中心にASEANのアディティブ・マニュファクチャリング市場は成長を続け、2025年までに1000億ドル規模に到達するとしている。
市場の成長に伴い、ASEANでは2030年までにあらたに300万人から400万人分のアディティブ・マニュファクチャリング関連の雇用が創出されると予想している。
成長が期待される産業セクターとして、同白書は航空宇宙、医療機器、ヘルスケアを挙げている。
ASEANでのアディティブ・マニュファクチャリング市場拡大に向け、ティッセンクルップは今年はじめにシンガポールにアディティブ・マニュファクチャリング・テックセンターを開設している。
ティッセンクルップは、ドイツのエッセンに本社のある鉄鋼・工業製品メーカー。ロンドン・フランクフルト証券取引所に上場し、日本のJFEスチール、川崎製鉄、日本鋼管などと提携している。