ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターで大手光学機器メーカーのニコンの子会社のニコンSLMソルーションズが、フランスの大手航空宇宙企業アリアングループとパートナーシップ契約を締結した。両者の発表によると、ニコンSLMソルーションズはアリアングループにロケット本体やエンジン部品などを製造するための大型パウダーベッド・フュージョンシステムを供給する。

ニコンSLMソルーションズのセールスマネージャーのジュリエン・フルージャー氏は、「アリアングループは宇宙産業における主なグローバルプレーヤーの一人です。アリアングループとのコラボレーションは、ハイテクセクターのお客様が抱える戦略的なニーズにニコンSLMソルーションズのイノベーションが的確に合致できることを示しています」とコメントしている。

アリアングループは、パリ郊外のイシーレムリノーに拠点を置くフランスの航空宇宙企業。2015年にエアバスとサフラングループの航空宇宙部門による合弁会社として誕生した。

アリアングループは、最大積載重量2.16トンの大型ロケットアリアン6シリーズを開発している。アリアン6シリーズの前シリーズのアリアン6ロケットは、これまでに110回の打上げを成功させている。