ユナイテッドヘルスケアCEO銃殺事件で使われた「ゴーストガン」とは?

先日12月4日にニューヨーク・マンハッタンで発生した大手医療保険会社ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソンCEO銃殺事件で、容疑者のルイジ・マンジオーネが3Dプリンターで製造された「ゴーストガン」を使っていた疑いが濃厚になった。

「ゴーストガン」の設計図のデータなどはオンラインで拡散しており、ある程度の精度を持つ3Dプリンターを使えば誰でも製造可能とされているが、「ゴーストガン」とは具体的にどのような銃なのだろうか。

広義な意味での「ゴーストガン」とは、フレームやレシーバーなどのパーツを組み立てることで使用可能になる組立式銃のことで、多くが3Dプリンターなどの小型工作機器を使って製造されている。そのほとんどは「シリアルナンバー」や「製造履歴」などの記録を残さないため、いわゆるトレーシングが不可能であるとされている。

また、2022年以前は購入時に購入者のバックグランドチェックや年齢確認が行われなかったこともあり、「ゴーストガン」を購入するケースが規制前の全米で一挙に増加したとされている。

なお、マンジオーネ容疑者がどこで「ゴーストガン」を入手したかについては、今のところ明らかにされていない。