アメリカ現地時間の2024年12月4日早朝、マンハッタンのホテルから株主・投資家総会会場のニューヨーク・ヒルトンホテルへ徒歩で向かっていたアメリカ最大の医療保険会社ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソンCEOが銃で殺害された事件で、犯人が3Dプリンターで製造された「3Dプリント銃」を使用していた可能性が高いことがわかった。
アメリカ現地メディアの報道によると、事件の容疑者と見られるルイジ・マンジオーネは、マクドナルドで朝食を食べている時に地元の警察に逮捕されたが、3Dプリント銃と3Dプリンターで製造されたサイレンサーを所持していた。
事件を捜査しているニューヨーク市警察のジョセフ・ケニー捜査官は、「(マンジオーネが所持していた)銃は3Dプリンターで製造された「ゴーストガン」であると見られ、9ミリメートル口径の銃弾を発射できる」と説明している。
警察に近い関係者は、犯行に使われた3Dプリント銃は、設計図のデータがオンラインで拡散しており、ある程度の精度を持つ3Dプリンターを使えば、誰でも製造可能だとしている。
逮捕されたマンジオーネは現在、ニューヨーク市警察所内の留置場に拘置されているが、犯行の動機など詳しいことは明らかにしていない。