フェラーリが開発中のF80シリーズに3Dプリントパーツを使用

イタリアのスーパーカーメーカーのフェラーリが、現在開発中のF80シリーズに3Dプリントパーツを使用しているとして話題になっている。アメリカメディアの報道によると、フェラーリはF80シリーズのアクティブサスペンションシステムを構成するアッパーウィッシュボーンをメタル3Dプリンターで製造しているという。

アッパーウィッシュボーンは通常、形状が複雑で精密な重量管理が求められる部品とされる。フェラーリがアッパーウィッシュボーンの製造を従来型の手法から3Dプリンティングに切り替えたことは、フェラーリの車づくりにおける重要なマイルストーンとなっていると報じている。

自動車業界は伝統的にSLA3Dプリンティングなどのアディティブ・マニュファクチャリングテクノロジーを活用してきたが、近年までは試作パーツ製造などの用途に限定的に使われてきていた。フェラーリを含む多くの自動車メーカーは、アディティブ・マニュファクチャリングを完成品パーツ製造の重要な手段として活用し始めている。

F80シリーズは、最高出力900CV/8750rpm、最大トルク850Nm/5550rpmを発生するV型6気筒 3.0リッターエンジンを搭載したフェラーリの最新スーパーカー。トランスミッションは8速DCT、駆動方式は4WDで、799台の限定生産で販売される。