フロリダ州のフェイクミート規制法の憲法違反訴訟が却下

カリフォルニア州バークレーに拠点を置くフェイクミート(代替肉)料理メーカーのアップサイド・フーズがフロリダ州に対して起こしていた憲法違反訴訟が、フロリダ州の地方裁判所によって却下された。アップサイド・フーズは、今年2024年3月1日付けで施行されたフロリダ州内での代替肉の流通と販売を禁止する法律はアメリカ合衆国憲法に違反しており、ただちに撤回されるべきだとしていた。

アメリカ現地時間の2024年10月14日に行われた審議で、フロリダ州地方裁判所のマーク・ウォーカー裁判官は、同法の施行によりアップサイド・フーズのフロリダ州における事業が少なからぬ影響を受けることは認めたものの、同法がアメリカ合衆国憲法に違反しているという訴えそのものは却下した。

アップサイド・フーズの弁護士は、「本件の議論は継続中であり、直ちに控訴します。今回の裁判所の決定はあくまでも事務的なものであり、最終的にはフロリダ州が地元の畜産農家を保護したいという理由だけで競争を避けることを認めない判断が下されることになると確信しています」とコメントしている。

米フロリダ州では、3Dプリント肉や3Dバイオプリント培養肉などのいわゆるフェイクミートの流通と販売を禁止する法律が成立している。フロリダ州内においてフェイクミートの製造、流通、販売は禁じられている。