3Dバイオプリント肉などの培養肉の製造と販売を禁止する法案が審議されているフロリダ州、アイオワ州に続いて、アリゾナでも培養肉の製造と販売を禁止する法案の議会への提出が検討されていることがわかった。

アリゾナ州議会のクアング・ニューエン議員は、HB2244と名付けられた法案の提出を準備している。同法は、アリゾナ州内におけるいわゆるフェイクミートを意図的にミスブランドし、本物の肉と勘違いさせるような広告の出稿を禁じている。ニューエン議員はフェイクミートの定義について、「（3Dバイオプリンター等で製造された）細胞を培養してできた肉のような食品や、植物、昆虫、その他の原料由来の人為的に作られた代替肉」であると定義している。

デービッド・マーシャル議員も、アリゾナ州内における培養肉の製造と販売を禁止する法案の提出を準備している。違反者には違反一件につき最大10万ドル（約1500万円）の罰金が課される。

アメリカでは現在、フロリダ州やアイオワ州などで培養肉の製造と販売を禁止する法案が成立または成立に向けて手続きがされている。培養肉の製造と販売を禁止する動きは、州内の畜産業を保護する目的に基づいているとされている。