アメリカの大手中華料理チェーンのパンダエクスプレスが、代替鶏肉ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの販売を開始した。オレンジチキンは、鶏肉の唐揚げをオレンジソースでからめた中華料理で、アメリカ人が好きな中華料理のひとつ。パンダエクスプレスは、お客の要望によりビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンを開発したという。
パンダエクスプレスの食材イノベーション担当エグゼクティブディレクターのジミー・ワン氏は、「近年、我々のカスタマーベースは大きく変わりつつあります。フレキシタリアン(肉を食べるが、できるだけ肉食を避けて菜食を志向する人)と呼ばれるお客様が増えています。「菜食志向」の傾向がより顕著になってきています」とコメントし、ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの提供開始の背景を説明している。
ワン氏によると、ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンの評判は上々で、パンダエクスプレスが販売するオレンジチキン全体の三分の一に達する可能性があるとしている。
ビヨンド・チキンを使ったオレンジチキンを試食した現地メディアのレポーターは、食感や味が通常の鶏肉に極めて近いとコメントしている。
ビヨンド・チキンの開発元のビヨンド・ミートは、代替肉の製造に3Dプリンターを使っている。