ロシア初のアディティブ・マニュファクチャリング・センターがモスクワ郊外に開設

ロシア初のアディティブ・マニュファクチャリング・センターがモスクワ郊外に開設され、話題になっている。

アディティブ・マニュファクチャリング・センターを開設したのは、ロシアの3Dプリンターメーカーでサービスビューローのロザトム・アディティブ・テクノロジーズ。ロザトム社は、ロシア国営の核エネルギー関連企業の子会社。

センターにはロザトム社のラズメルト300M3Dプリンター、同600RM3Dプリンターなどが設置され、各種の3Dプリンティングサービスが提供される。ラズメルト600RM3Dプリンターは、造形サイズ600 X 600mmのメタルSLM3Dプリンター。

センターの開設について、ロザトムのアレクセイ・リカチェフ会長は、「ロシア初のアディティブ・マニュファクチャリング・センターを開設したことは、ロザトムのロシアの新技術革新推進における重要な立ち位置を意味しています。業界にとって重要であるだけでなく、国家全体にとって重要なことです。やるべき仕事は山のようにありますが、まずは地元企業に対して3Dプリンティングサービスを提供してゆきます。また、新しい技術を集積することは、ロシアの核エネルギー産業にとっても重要なことです」とコメントしている。

ロザトムは、国家プロジェクトなどの仕事も獲得しつつ、2030年までに売上を3億ルーブル(約4億2千万円)程度にまで拡大したいとしている。