エッセンティアムがアメリカ空軍とMRO契約を締結

テキサス州カレッジステーションに拠点を置くハイエンド3Dプリンティングプラットフォーム開発のエッセンティアムが、アメリカ空軍とMRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)契約を締結した。契約期間は4年間で、アメリカ空軍はエッセンティアムの3Dプリンティングプラットフォームを使って航空機や輸送車両の消耗部品の製造などを行う。

MRO契約はアメリカ空軍が展開しているアドバンス・アディティブ・マニュファクチャリング・フォー・エアマンプロジェクトの一環で行われたもので、アメリカ空軍におけるアディティブ・マニュファクチャリング技術の最適活用を目指すとしている。

エッセンティアムとのMRO契約締結について、アメリカ空軍のネイサン・パーカー氏は、「エッセンティアムのアディティブ・マニュファクチャリング・ソルーションを活用することで、安全性が何よりも求められる航空機用部品の迅速な製造が可能になります。エッセンティアムは、再現性の高い航空機用部品の製造が可能であることを証明してくれました。迅速な製造と製造時間の削減に向け、同社と協働してゆきます」とコメントしている。

エッセンティアムは2013年にエンジニアのブレイク・テイペル氏、エリサ・テイペル氏、ライアン・ヴァノ氏らが設立したスタートアップ企業。独自開発したハイスピード・エクストルージョン・3Dプリンティングプラットフォームを、航空宇宙などの産業セクターのユーザーに提供している。同社は3Dプリンティング用素材を、ドイツの大手化学メーカーのBASFと共同開発している。