GEが開発中の旅客機用大型エンジンのGE9Xエンジンが、アメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明を取得した。これにより、GEはGE9Xエンジンの商用生産を本格化させることになる。
GE9Xエンジンは、ボーイングが開発中の大型旅客機ボーイング777Xに搭載される大型エンジン。燃料ノズルなどを含む主要部品300点が3Dプリンターで製造されている。GEによると、GE9Xエンジンは従来のエンジンよりも燃料効率が20%向上したという。
GE9Xエンジンを開発したGEアビエーションのシニア・エンジニアリング・エグゼクティブのカール・シェルドン氏は、「現在のマーケットプレースにおいて、圧倒的なポジションを獲得できるエンジンを開発したと自負しています。(アディティブ・マニュファクチャリング技術などの)様々な技術を蓄積し、このエンジンの開発に活かしてきました。これまでの蓄積を現実のものにする時が来たと思っています」とコメントしている。
GEによると、GEはこれまでに600台分のGE9Xの注文を受注しているという。GE9Xエンジンを搭載したボーイング777Xシリーズは、2022年上半期の就航が予定されている。
ボーイング777Xシリーズは、ボーイングが現在開発中の大型旅客機。全長76.5メートルは世界最長となる。ボーイング777シリーズは、日本の全日空も導入を予定している。