アメリカのゴルフクラブメーカーのテーラーメイドが、フォームラブズの3Dプリンターでゴルフクラブのプロトタイプを製造している。テーラーメイドはこれまでにゴルフクラブのプロトタイプを外部の3Dプリンティング・サービスビューローに製造委託していたが、フォームラブズの3Dプリンターによる内製に切り替えた。
テーラーメイドのクリス・ロリンズ氏は、「デスクトップ3Dプリンターは通常、サービスビューローよりも低コストです。サービスビューローが提供する素材やテクノロジーのラインナップは魅力的で、デスクトップ3Dプリンターは及びませんが、ポストプロセスにかかるコストなどを鑑みますと、トータルではデスクトップ3Dプリンターの方がベターであると考えました。特に100種類以上のプロトタイプを製造する場合には、インハウスの3Dプリンターを使った方が時間もセーブできます」とコメントしている。
フォームラブズは、「フォーム2」「フォーム3」などのSLA方式の3Dプリンターをリリースしている。それぞれのシリーズで使われる樹脂素材は、一般的な3Dプリンティング・サービスビューローで使われる樹脂素材よりも大幅に安価であるとされる。
テーラーメイドは1979年設立。世界で初めてメタルウッド・ドライバーをリリースしたゴルフクラブメーカーとして知られている。同社はテーラーメイドゴルフとアダムスゴルフの二つのブランドのゴルフクラブと、アシュワースゴルフのブランドでゴルフ用アパレル・フットウェア製品を、それぞれ製造販売している。